烏城紬保存会のご案内

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伝統を後世に伝えることを目的に、織元を中心に烏城紬を学んでいるメンバーで構成しています。
技術の向上や烏城紬の普及に努めながら、作品展を開催したりイベントに参加したりする等の活動も行っています。

織元の工房も兼ねた烏城紬伝承館を活動拠点としています。

精練

糸は、湯の中で糸の中の不純物を除去します。その後、水を張った大たらい(おけ)の中で振り洗いを数回して絞ります。

手紡ぎ

生糸の束から数本ずつ引き出しながら適した太さに束ね、紡ぎ機で絡み糸をコイル状に巻き付けて緯糸を紡ぎます。

染色

(草木染)綛(かせ)を棒にかけ、染料を3~4回に煮出して取った染液に糸をつけながら回転させ、上下に動かしながら液の中で煮染めします。

保存会メンバー

現在は伝承館、岡山市立岡西公民館、岡山市立灘崎公民館にて活動をしています。

枠どり

経糸準備の工程です。織機にかける反物に必要な長さを小枠に巻き取ります。反物の幅や縞に応じて小枠の数は異なります。

製織

織機は、高機で、すべて手織りです。シャクリ機を使っていた時代もありましたが、現在はすべて杼を手で操作する手織りです。

保存会のあゆみ

1995年岡山市立岡西公民館で、3年1クールの主催講座が始まる
1998年「烏城紬守る会」として発足
2001年主催講座を修了したメンバーが活動を続けるために、岡山市立岡西公民館で烏城紬クラブを開始する
2009年「烏城紬守る会」の活動拠点及び共同の工房として、織元の工房の隣に烏城紬伝承館を立ち上げ、使用を開始する
2012年岡山市立灘崎公民館のクラブ開始
2015年「烏城紬守る会」から「烏城紬保存会」に名称を変更
2020年伝承館を現在の場所に移転する

代表者からのご挨拶

平成7年、岡西公民館の八木館長さんが訪ねて来てくださいました。「一人でやっていると、いつか消えてしまいます」「公民館で講座を始めませんか?」と言われました。この言葉が原点で、今は3年1クールの講座は10期生を迎えています。修了生を中心に保存会を立ち上げ、ここまで頑張って烏城紬の1本の道を歩んでいます。この道が後世まで続きますように。

主催講座・クラブへのお問い合わせ

よくある質問

Q見学できますか。
A受け付けています。
伝承館の見学は、問合せフォームから希望の人数・日時・内容等を記入して、希望日の2週間前までにご連絡ください。
岡西公民館の講座は、第2・4日曜日の13:30~15:30で行っています。見学を希望する場合は、公民館にお問合わせください。
Q烏城紬を習えますか。
A岡西公民館と灘崎公民館で、烏城紬の技術を後世に伝え広めていくために指導を行っており、そこで習うことができます。
岡西公民館の講座は3年間の主催講座で、新規募集も3年ごとです。次回講座は2025年4月開講予定です。詳しくは岡西公民館にお問合わせください。募集開始は当HPの「お知らせ」でも告知いたします。
灘崎公民館ではクラブ講座で習うことができます。随時入ることができますので詳しくは灘崎公民館にお問合わせください。
Q烏城紬の着物を作るのに、どれくらいの時間がかかりますか。
A烏城紬は全行程を1人で行います。主催講座では3年目に自分が着るための着物を織ることを目指します。
Q烏城紬はどこで買えますか?
A小物類は、晴れの国おかやま館でお求めいただけます。
当HPに掲載の小物に関しては、HPの「Shop & Gallery」の「・伝承館 お問合せはこちらから」からお問合せください。
Qイベントなどはやっていますか
A保存会主催で3年ごとに作品展を開催しています。次回は2024年の予定です。
また、岡西公民館の文化祭に毎年参加しています。
県展(岡山県美術展覧会)への出品や、百貨店での伝統工芸に関するイベントへの参加も行っています。参加が決まったイベントについては、当HPの「お知らせ」で告知いたします。

所在地・お問い合わせ先

岡山市立岡西公民館
〒700-0054 岡山市北区下伊福西町1-48
電話: 086-253-7581
クラブ・講座についての問い合わせは岡西公民館にお願いします。

伝承館
〒700-0026 岡山県岡山市北区奉還町4-10-7
電話: 086-254-6131
※留守番電話になっておりますので「ご用件」、「連絡先」を残していただければこちらからご連絡差し上げます。
(返信までお時間がかかる場合がありますので予めご了承ください)